水曜日の海
毎週水曜の放課後、四十六分だけ、そこに海が満ちる。
あらすじ
内陸の高校の旧校舎の屋上には、水の抜かれたプールがある。毎週水曜の放課後、四十六分だけ、そこに海が満ちる。
高校二年の志田湊は、一年前から旧校舎の屋上に逃げ込んでいる。九月、転校生の九十九真帆が屋上に現れ、二十年前にこの学校で消えた叔母のノートを差し出す。「あと十二回で終わるよ」。
海から浮かんでくる「渡されたがっている物」を持ち主に返していくうちに、湊は自分にも、幼なじみの理央に渡せていない返事があることに気づく。旧校舎の取り壊しまで、あと十二回。
小説家になろう・カクヨムでの掲載を準備しています。
登場人物
登場人物
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語り手
志田 湊
高校二年。教室に居場所がなく、一年前から鍵の壊れた扉を抜けて旧校舎の屋上へ逃げ込んでいる。よく喋るのに、肝心なことだけ言わない。
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転校生
九十九 真帆
二学期の転校生。二十年前にこの学校で消えた叔母と同じ名前で、卒業アルバムの叔母と顔がよく似ている。
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生徒会長
牧野 理央
三年。湊の幼稚園からの幼なじみ。旧校舎のお別れ行事と取り壊しの実務を担い、屋上の鍵を持っている。